米国発 21世紀の有望ニュービジネス −6−

個人間の借金契約管理サービス −サークルレンディング社


 アメリカでは、家族、親戚、友人、雇用主などからの個人間の借金は、消費者クレジット市場全体の4%、650億ドルにのぼるという。こうした身内からの借金では、不履行率が高く、銀行ローンの1%に対し、14%におよぶ。

  「ちゃんと返済条件を設定し、契約書を交わせば、不履行率は5%に下がる」という考えから、個人間の借金向けに、条件設定、契約書作成、支払・集金サービスを提供する会社がマサチューセッツに登場した。

 契約書はオンラインで簡単に作成でき、毎月の請求書もオンラインで送付できる。料金は、開設料49ドルとサービス料として毎月の返済分の0.5〜3%が徴収される。

 利用者の借金額は、1万〜1万5000ドルが多く、今のところ、スモールビジネスを立ち上げる起業家が知人から借金するケースが多いという。世界銀行出身の創立者自身、創立資金を家族や友人から調達した。

 後でトラブルを避けるためには、親族や友人といえども、事前に契約書を交わしておくことがポイントのようだ。


有元美津世/ダイヤモンド社「しんきん経営情報」誌 2002年1月号掲載
Copyright GlobalLINK 2002


Revised 2002/01/01 web2@getglobal.com
「米国ニュービジネス」インデックスへ