米国発 21世紀の有望ニュービジネス −5−

一般人のトレーディングカード −ピープルカード社


 アメリカには、スポーツ選手のカードなどコレクター向けカードが2000シリーズ以上あるという。最近では、ポケモンカードが子供たちの間で大人気だ。そうした中、有名人ではなく、一般人が掲載されたカードが、今年、登場した。

 サンフランシスコにあるピープルカードでは、自分のカードを作ってほしいという一般人から写真や個人データを集め、カードにして販売している。希望者はオンラインで、好みの色や書籍、飲み物、趣味、口癖、「完璧な幸福とは?」「モットーは?」「前世は?」などの質問に答え、写真を郵送する。カードの作成は無料だ。セット第一弾用には、3500人からの申込があったが、その中から105人が選ばれた。

  「一般人の方が面白い」という考えから始まったカードだが、「趣味は観光客を驚かせること」というサンフランシスコ在住の女性や「職業はフリーの婦人科医」という28歳の男性から、「一番大事なものは家族」というまともな男性までさまざまな年齢、職業の人々が紹介されている。

  カードは、ウエブサイト以外に、ウォールマートなどの量販店、コレクターカード販売店、玩具店などで販売している。価格は7枚2.99ドル。すでに日本にも進出準備中である。


有元美津世/ダイヤモンド社「しんきん経営情報」誌 2001年12月号掲載
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