米国発 21世紀の有望ニュービジネス −1−

店内床広告 Floorgraphics


 最近、米国のスーパーやドラッグストアなどでは、売り場の床にカラフルな商品広告が敷かれているのを見かけることが多い。客が「どのスープを買おうか?」などと迷っているとき、そのメーカーのスープの下方から「○○スープ」と強く訴えてくるので、実に効果的である。

 この床広告を作っているのはニュージャージー州のフロアグラフィックス社。メッセージを掲載した約2x3フィートのラミネート広告を床に貼り付ける。

 これまでにも、床広告はあったが、そのために店の床をはがさなければならず、店側には歓迎されなかった。だが、同社の広告は簡単に貼り付けられるため、今では全米の約1万3000店で利用されている。

 フロアグラフィックス社は、広告主から受け取る広告収入の25%を店側に提供している。ちなみに同社の床広告で25〜27%の売上増につながるそうだ。店としては、他の広告費の削減につながるというメリットもある。

 今年後半には、踏むと明かりが灯いたり、音楽が流れたりするインタラクティブな床広告が各店にお目見えする予定だ。


有元美津世/ダイヤモンド社「しんきん経営情報」誌 2001年6月号掲載
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