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ディスカウントストアの最大手、Wal-MartがDVDのレンタルサービスをオンラインで開始した。月々18.86ドルで好きな映画のDVDを何本でもオンラインで注文することができる。まず3タイトルが郵送され、それを郵送で返却(郵送料は無料)すると、次のタイトルが送られるというシステムだ。借し出し期間に制限はない。
5200万人の会員を擁する世界最大のレンタルビデオチェーン、Blockbusterも同様のサービスを提供している。
DVDのeレンタルでは、1999年にサービスを開始したNetflixがパイオニアだ。その品揃えは豊富で、会員数も70万人を超えるが、大手の参入で今後会員をどう確保していくのかがカギとなるだろう。
DVDのeレンタルにとっての一番の競合は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)である。家庭のテレビから直接映画をダウンロードできれば、こうしたレンタルサービスの利便性はなくなる。ただし、VODはコスト的に高く(BlockbusterはVODをテスト運営したがコスト高のために中止した)、VODが一般家庭に普及するのは当分先と見られており、eレンタルサービスの利用者は今後急速に伸びそうだ。
検索サイトとしてはNo.1、トラフィックでもトップ5の常連であるGoogleが、今度はショッピング検索サイト、Froogleを立ち上げた。商品名などで検索するとオンライン小売業者へのリンクとともに価格も表示される。この数日前、ライバルのAsk
Jeevesが比較ショッピングサイトのPriceGrabberとの提携を発表したばかりである。
オンラインショッピングに慣れた消費者は、買物をする際に、以前のようにポータルを通らず、直接検索エンジンを利用する機会が増えているからだ。
GoogleはYahooやAOLに検索技術を供給しているが、ショッピング検索機能の追加によってこうしたポータルと競合することになり、提携関係に影響が出そうだ。
2002年初めに日本から撤退したeBayだが、アメリカでは快進撃を続けている。2002年、9月までの9ヶ月間の売上は8億ドルで利益が1億6300万ドルで、前年同時期比売上60%増、利益155%増である。
クリスマス商戦でも、ビジター数ではトップである。営業利益率30%、株価もここ半年で20%上昇し、他のシリコンバレー企業にとってはうらやましい限りだ。
このeBay、もはや単なるオークションサイトではない。いまや世界最大のEコマース企業であり、自動車から賃貸オフィスまでありとあらゆるものを売っている。
B2Bにも進出しており、シアーズやディズニーなど大手小売業者だけでなく、モトローラなどのメーカーも、在庫処分品の販売チャネルとしてeBayを利用している。
在庫処分品だけではなく新製品の発売にも活用されており、最近ではDr.Pepper / 7up社が新しい炭酸飲料を発売した際、最初のケースをeBayで販売し、5100ドルの値段がついた。
eBayでは登録ユーザー数4600万人という膨大な買い手を集めており、買い手の囲い込みが大きな勝因といえる。
アメリカのスーパーや量販店では、最近、顧客が自分で清算を済ませられるセルフレジが見られることが多くなった。
レジ係がするように、顧客が自分で商品のバーコードをスキャンする。支払いは現金、クレジットカード、デビットカードで可能である。K-Martでは英語・スペイン語の両方に対応できるセルフレジが導入されている。
顧客が精算の過程を自分でコントロールできるというのが顧客満足につながり、かつ販売側にとっては人件費の削減が期待できる。最近セルフレジの導入を開始したアメリカ最大手のホームセンター、Home
Depotでは、フルタイムの社員を60%削減する予定である。
(佐藤)
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