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活気をなくしたインターネット関連の展示会とは対照的なのが、全米各地で開かれるようになったワイヤレス関連の展示会だ。私もラスベガスで開かれたCTIAなど、最近いくつかの展示会に参加した。人の入りも多く、会場も活気に満ちている。海外からの参加も多い。
業界雑誌でも最近の特集といえばワイヤレスの記事ばかりだ。そうした特集で必ず取り上げられるのがNTTドコモ。アメリカではなかなか火がつかないインターネット対応の携帯電話だが、日本でのIモードの成功は世界で注目を浴びている。
そのIモードがアメリカにも紹介される日は近いが、「日本のサービスをそのまま持ちこんでもアメリカでは成功しない」「日米では文化や社会環境がちがう」「日本でも成功したのは10代の女の子が中心で、エンターテインメント目的だ」と、アメリカではiモードの導入に否定的な見方が多い。
アメリカでも、2年ほど前からインターネット対応携帯電話は販売されているが、売上は伸びていない。私の周りでもインターネット対応携帯を持っているアメリカ人はいないし、最新の機器が大好きなオタッキーな技術者の友人らですら、そうした携帯を持っている人間は周りにいないという。
私は、アメリカでインターネット対応携帯が普及しない最大の理由は、自動車社会であるため、機器が小型である必要がないという点が一番の理由だと考えている。自動車で移動するのでノートブックを持ち歩くのは苦にならない。小さなスクリーンで小さなボタンと格闘するよりも、ノートブックの方が断然使いやすい。
次に、携帯電話の通信料が受信側にもかかるため、携帯の番号を他人に教えない人も多く、携帯による通信がなかなか広がらないという理由が挙げられる。携帯を緊急の発信用に持っている人も多い。私は日本の携帯は着信用に使っているが、アメリカの携帯は発信用に使っている。
こうした社会環境の違いを超え、iモードがアメリカ人の間で受け入れられるのかどうか、見ものである。
有元美津世/東京新聞・中日新聞「e-net −アメリカ便り」2001年5月掲載
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