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遠隔治療は日本でも大きな期待が寄せられている。X線、CT、MRI、超音波などの画像の読影を病院から請け負う画像診断サービスは日本でも以前からあったが、今ではデジタル画像を高速ネットワークを使って送信する遠隔画像診断サービスが登場している。
放射線科医の不足が深刻なアメリカでは、海外に画像を送信して読影する遠隔画像診断サービスが大きな伸びを見せている。読影ニーズは緊急救命室で一番高いため、読影サービスは主にアメリカの夜間、海外が昼間に行われるので、時差を利用できる。
病院からインターネットを通じて画像を受信後、20〜30分以内に読影レポートが病院にファックスまたはメールで送付される。病院では、翌朝、院内の放射線科医が読影し、最終読影レポートを作成する。
アウトソース先はオーストラリア、イスラエル、インドなどだが、アメリカでは読影を行うには病院の認定、かつその州の医師免許が必要なため、アメリカ人医師が海外に移住する場合と、アメリカで医師免許を取得した外国人医師が母国に戻って読影を行う場合がある。アメリカの放射線科医の年収は20万〜30万ドルだが(ただし年に何万〜10万ドル以上の医師賠償責任保険料がかかる)、インドなどではそれが3分の1ですむ。
しかし、米国では個人のプライバシー保護という観点から、海外への画像送信を禁止する法案が審議されており、今後、海外へのアウトソースが続けられるかどうかは不透明だ。
「電脳人」「アメリカ便り」を通じ、5年間、執筆させていただきましたが、これが最後となります。長い間、ご愛読ありがとうございました。また別の機会でお目にかかれるのを楽しみにしています。
有元美津世/東京新聞・中日新聞「電脳人」2005年5月掲載
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