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前回、オンラインの住宅ローン会社の話をしたが、不動産の購入にあたり、インターネットはなくてはならない存在となった。
まず物件情報は、不動産業者が利用する物件掲載システムに売り手が物件を掲載するとリアルタイムでメールで送られてくる。現在、バブルの様相を見せるカリフォルニアの不動産市場は、超売り手市場で、売り物件が出たら、すぐにオファーを入れないとまず購入できない。
ネット上では、売主直売物件や抵当流れ物件の情報も得られる。現在および過去の所有者などの調査も可能だ。ネット上にある多くの不動産投資家フォーラムでは、経験豊かな投資家からアドバイスも受けられる。
一方、多くの不動産業者がいまだネット前時代の仕事の仕方をしている。電話が主な通信手段で、メールは週に一回しか読まないという業者もいる。上記のようにリアルタイムで物件情報を送ってくる業者は稀だ。20〜40本ものオファーを入れて、やっと一軒購入できるというような状況なのに、オファー作成ソフトを使わず、手書きで時間と労力を無駄にし、おまけに顧客に愚痴をこぼす業者までいる。
多くの情報を売り手や買い手が直接入手できるようになった今、売り手と買い手から情報を遮断することによって成り立っていた彼らの存在価値はない。それどころか、効率よい売り手と買い手の間で連絡や交渉を滞らせ、ボトルネックとなる業者も少なくない。ネットが、強力なロビー団体に守られた時代遅れの不動産売買のプロセスを変革する日は近い、と信じたい。
有元美津世/東京新聞・中日新聞「電脳人」2004年5月掲載
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