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先月、6月にテネシー州で10代の少年2人が起こしたスナイパー狙撃事件で亡くなった被害者の遺族や負傷者が、2億4600万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こした。
少年2人は、プレイステーション2で人気のビデオゲーム、「グランド・セフト・オート3」の真似をして、家から持ち出した銃を人や車にめがけて撃ったと証言している。
訴えられたのは、このゲームを制作したテイク2・インタラクティブ・ソフトウエアの子会社、ロックスター・ゲームズ、販売元のソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ、ゲームを販売したウォルマート、そして加害者の少年2人とその両親だ。
「グランド・セフト・オート」のおかげでビデオゲーム業界のトップに踊り出たテイク2では、「訴えには根拠がない」として徹底的に争うかまえだ。業界団体でも、ビデオゲームの販売増とは逆に、少年犯罪は減少しているとのデータを示して反論している。
法務専門家らは、ビデオゲームと暴力的行為との因果関係を証明するのは難しいだろうとの見解だ。原告側弁護士は、以前にも同様の訴訟を起こしているが、「論理が飛躍しすぎ」との判決で敗訴している。
しかし、この事件以外にも、「グランド・セフト・オート」が大好きという若者のグループがビデオゲームで遊んだ後、強盗や殺人を犯したケースなどがカリフォルニアで報じられている。「ビデオゲームのせいで殺人を犯した」と供述する少年の割合が増えれば、そのうち因果関係は成り立つのだろうか。
有元美津世/東京新聞・中日新聞「電脳人」2003年11月掲載
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