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先月、引越しをした。これまでCATV会社(C社)の電話サービスを利用していたが、電話会社に比べ、月々の固定料が安く、無料でかけられる“地域内通話”の適用範囲も広く、満足していた。
ところが、移転先のCATV会社では電話サービスを提供していない(CATV会社は各地域独占のため、好きなCATV会社を選ぶことはできない)。
地域内通話の範囲を確認しようと、地域電話会社(S社)のサイトに行ったが掲載されていない。顧客サービスに電話をすると、感じの悪い係員が出てきて「加入後でないとわからない」とはき捨てるように言う。どの会社に加入するかを決めるためにその情報が必要なのだ!いまだ地域通話網を独占していた頃の“殿様サービス“を続けているのか!
元長距離電話会社(A社)も地域内通話サービスを提供している。オンラインチャットの顧客サービスもあるし、同じ元独占公益会社でも少しはマシかと思い、同社を選んだ。しかし、電話線の接続に無愛想な作業員が現れ、なんと40分で165ドルという法外な料金を支払わされた。C社は無料で電話サービスも取り付けてくれたのに...
C社の顧客サービスは週7日24時間営業だったが、A社もS社も夜間や日祝日は休みだ。電話をすれば「電話が混み合っているのでかけ直せ」という案内。C社では自動通話折り返し機能を導入しており、電話番号を入力しておけば、折り返し電話をくれる。
古い体質のままの電話会社が、テクノロジー企業に脱皮したCATV会社に市場シェアを奪われ、財政難に陥っている理由がよくわかった。
有元美津世/東京新聞・中日新聞「電脳人」2003年10月掲載
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