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「電脳人」


−オンラインで請求書支払い−


 
 インターネットのおかげで実に便利になったと思うのが、お金の管理である。
アメリカでは、光熱費、クレジットカード利用の代金などは、個人でも基本的に小切手で決済される。請求書が届いてから、各社宛てに小切手を郵送するのだ。アメリカでは日本のように自動引き落としは普及していない。

 私の周りにも、「以前、自動引き落としを解約しようとしたときに、何度、手続きをしても引き落としが続き、解約できるまで数ヶ月を要した」「銀行に勝手に代金を落とさせるなんて。銀行など信用できない」と自動引き落としサービスに不信感を抱くアメリカ人が多い。実際、振り込んだお金が別の口座に振り込まれていたなどということも珍しくないので、銀行を信頼できないというのも無理はない。

 私は昨年から口座のある証券会社のオンライン請求支払サービスを利用している。各社から請求書が届くと、オンラインで支払日と支払額を入力するだけで、証券会社が指定日に決済してくれる。毎月、同一額を請求されるものに対しては、一度、登録すれば、毎月決まった日に決済される。

 小切手を郵送する切手代を節約できるという以外に、自動引き落としに比べ、自分で支払をコントロールできるというメリットがある。業者と何らかのトラブルがあったときに、簡単に支払を止めることができるのだ。私もそれまで自動引き落としにしていた自治会費やクレジットカードの支払なども、オンライン支払に変更した。

 私は2〜3週間単位で家を空けることが多いので、不在の間に請求書が届いても延滞しないように自動引き落としにしていたのだが、いまやインターネットのアクセスさえあれば、世界中どこにいても支払手続きができる。

 別の金融機関の口座に資金を移すときも、小切手を使わなければならなかったが、これもクリックひとつでできるようになった。おかげで私は自由にあちらこちらを飛び回れる。

有元美津世/東京新聞・中日新聞「電脳人」2001年3月掲載 
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